HTTPとHTTPS
このページで学ぶこと
Section titled “このページで学ぶこと”- リクエストとレスポンス
- HTTPステータスコードの意味
- HTTPSが守るもの
- サーバー証明書の役割
- 公開・運用時にPMが確認すること
ブラウザはサーバーへ情報を要求し、サーバーは結果を返します。要求をリクエスト、返答をレスポンスと呼びます。HTTPは、このやり取りの基本的なルールです。
sequenceDiagram
participant B as ブラウザ
participant S as サーバー
B->>S: リクエスト
S-->>B: レスポンス
Webページを見るときだけでなく、CMSから記事を取得する、フォームを送る、検索する、会員情報を更新する場面でもHTTPが使われます。
ステータスコード
Section titled “ステータスコード”| 分類 | 代表例 | 意味 | 実務との関係 |
|---|---|---|---|
| 成功 | 200 | 正常に返した | 通常表示 |
| 転送 | 301・302 | 別URLへ案内する | サイト移行・一時転送 |
| 利用者側の問題 | 400 | 要求内容に問題がある | フォームやAPIの入力 |
| 認証・権限 | 401・403 | ログインや権限の問題 | 管理画面・会員サイト |
| 見つからない | 404 | 対象がない | URL変更・削除ページ |
| サーバー側の問題 | 500番台 | 処理に失敗した | 障害・外部API失敗 |
ステータスコードは、利用者へ表示するエラーページとは別です。見た目は通常ページでも、正しい状態を返していないとSEOや監視へ影響します。
HTTPSは何を守るか
Section titled “HTTPSは何を守るか”HTTPSは、HTTP通信を暗号化し、接続先の確認を行う仕組みです。
- 通信内容を第三者に読まれる
- 通信途中で内容を書き換えられる
- 利用者が偽の接続先へ誘導される
といったリスクを軽減します。ただし、HTTPSだからサイトのすべてが安全になるわけではありません。権限設定、CMS、入力処理、ライブラリ更新などは別の対策が必要です。
サーバー証明書
Section titled “サーバー証明書”HTTPSを使うため、配信環境へサーバー証明書を設定します。証明書は対象ドメインを確認し、暗号化通信に必要な情報を提供します。
現在は自動更新されるサービスも多いですが、次を確認します。
- 更新処理が失敗していないか
- DNSや接続先変更後も更新できるか
- 使用するサブドメインが対象か
- 証明書を誰が管理するか
- サービス解約時にどうなるか
実務上の問題
Section titled “実務上の問題”ブラウザに警告が表示され、アクセスできない場合があります。
対象ドメインの不足
Section titled “対象ドメインの不足”example.jp と www.example.jp を別々に扱う場合があります。使用ドメインを整理します。
Mixed Content
Section titled “Mixed Content”ページはHTTPSでも、画像やスクリプトをHTTPで読み込むと、ブラウザが遮断することがあります。
外部API側の証明書問題でも、サイトの一部が動かなくなる場合があります。
Cookie
Section titled “Cookie”Cookieはブラウザに小さな情報を保存する仕組みです。ログイン、言語、カート、解析、同意管理などに使われます。
PMは属性名を暗記するより、何を保存し、どの目的で使い、同意や保管期間をどうするかを確認します。
PMチェックリスト
Section titled “PMチェックリスト”- HTTPからHTTPSへ正しく転送される
- 使用する全ドメインが証明書の対象になっている
- 証明書の発行・更新担当が決まっている
- 自動更新の失敗を検知できる
- HTTPリソースが残っていない
- 404・403・500等の表示とステータスを確認した
- URL変更時のリダイレクトを確認した
- Cookieの目的と同意管理を整理した
理解度チェック
Section titled “理解度チェック”Q1. HTTPとHTTPSの最も大きな違いは何ですか。
Section titled “Q1. HTTPとHTTPSの最も大きな違いは何ですか。”回答と解説
HTTPSでは通信が暗号化され、接続先の正当性も証明書を使って確認します。Q2. HTTPSにすればすべての脆弱性を防げますか。
Section titled “Q2. HTTPSにすればすべての脆弱性を防げますか。”回答と解説
防げません。HTTPSは主に通信を守る仕組みです。Q3. 自動更新の証明書なら監視は不要でしょうか。
Section titled “Q3. 自動更新の証明書なら監視は不要でしょうか。”回答と解説
不要ではありません。DNS変更や権限変更などで更新に失敗する場合があります。- JPRS「サーバー証明書の基礎知識」
https://jprs.jp/related-info/event/pdf/Interop2025-jprs-seminarB.pdf